サッカーと豊かな海づくりを応援

サッカーを通じて次世代育成に取り組む「FC今治」と、
瀬戸内海の持続可能な未来に貢献する「旭タンカー」のスペシャルコラボが実現。
豊かな瀬戸内海を未来の子供たちへつなぐために。
食害魚を美味しく食べて豊かな海を守る「ブルーカーボン・ディ」のアイゴバーガーで、
サッカーと豊かな海づくりを盛り上げよう!

●販売日時/ 2025 年10 月19 日(日)レノファ山口FC戦(13:00キックオフ)
●販売内容/ 今治産アイゴを使ったオリジナルフィッシュバーガー 
                             1個 500円(限定200食)
●販売時間 / 10:00〜 売り切れ終了
●販売場所 /スタジアム内のキッチンカー

「磯焼け」ってなに?

「磯焼け」とは、沿岸海域等で 海藻が著しく減少・消失する“海の砂漠化”のこと。 日本の藻場は、過去30年で半減したと言われています。
原因は、気候変動による海水温上昇で高温に弱い海藻の減退したり、海藻を食べる魚による食害、海の酸性化など。瀬戸内海では、アイゴやクロダイの被害が年々増えており、早急な対応が求められています。

アイゴってどんな魚?

 アイゴはヒレに毒があり、特有の磯臭さから敬遠されがちですが、食習慣のある地域では「アイゴの皿ねぶり(皿を祇めるほど美味しい)」や 「鍋割り魚(鍋を壊すほど旨い)」と呼ばれ、珍重されています。沖縄では稚魚を塩漬けにした郷土料理の「スクガラス」が有名。東南アジアではラビットフィッシュと呼ばれ、高級魚として親しまれています。 


アイゴを食べて海を守る

磯焼け対策に取り組む漁業関係者と企業をつなぐプロジェクトとして2024年「ブルーカーボン ・ デイ」がスタート。食害魚を企業等の食堂で食べていただき、 同時に食材提供者の取り組みを紹介することで、企業や都市部で暮らす人たちにも海の実情を身近に知ってもらうのが狙いです。地域の子ども食堂への提供など、魚を通じた地域貢献活動としても注目されています。

アイゴは厄介者、
「0円タコ食堂」ですわ

 地産地消にこだわる本プロジェクトの最初のミッションは、今治で獲れたアイゴを調達すること。しかしこの地域ではアイゴを食べる習慣がなく、漁協に聞いてもアイゴを出荷している漁師さんはいないとのこと。そんな時、手を上げてくれたのが藤村義数さん・一貴さん親子でした。今治で祖父から3代続くベテラン漁師一家です。
 いつもは「刺し網漁」をメインに、アコウやヒラメ、タイ、メバル、マタコ…など、エース級のお魚を獲っている藤村さん。魚を獲るだけでなく、子ども向けの漁業体験をやったり、最近はアコウを使って「アコウラーメン」を開発。高級魚で出汁をとるなんて漁師だからできる逸品と、いまや地元のマルシェでも引っ張りだこの人気メニューになっています。

高級魚並みのVIP待遇?!で、
アイゴが絶品に変身!

ところで、アイゴは知ってました? 

「この4〜5年増えてきとるよ。 6月頃〜8月中旬、だいたい夏がピーク。多い時は1日70匹もかかるよ。ヒレに毒があるし、網から外すのも一苦労。今まではタコの餌にするくらいしか使い道がなかった。ほんま、ゼロ円タコ食堂ですわ」。 

けれど、今回のアイゴは超VIP待遇。アコウやタイのように網から1匹ずつ手で外し、すぐに神経締めして船上で氷漬け。こんなに手間暇かけたアイゴは他ではお目にかかれません。もちろん臭みもまったくなし。プロの技が光ります。
  本当は美味しい魚なのに、生かされることのなかったアイゴ。それがもし商品になるなら?「そりゃぁ、嬉しいですよ。捨てられてた魚を、美味しく食べてもらえるんだったら、手間をかけた甲斐があります」。

一度絶えた魚を回復するには
何十年もかかるから

 義数さんが漁師を始めた40年前と比べると、しまなみの海は変わりましたか?
 「昔は季節が来たら、1トン、2トンと魚が群れで動きよったけど、今はすっかり群れがおらんようになったね。これからは漁獲量制限だけでなく、売り方にも工夫が必要でしょうね。乱獲を防ぐために、多く獲れる時期に冷凍して、魚のない時期はそれを出して魚の価格を安定させるとか。もう“獲ったもん勝ち“は通用しません。一度絶えた魚を回復させるには何十年もかかるからね」。漁協で最若手の一貴さんも「魚の消費量が減っているし、子どもたちの海離れも深刻。これからの漁業を守っていくには、漁師だけなく、横のつながりも大事だと思うんです」と、今回のプロジェクトへの想いを語ってくれました。

100種類以上を手がける
魚バーガー名人

 藤村さん親子からバトンを受け取ったのは、これまで100種類以上のフィッシュバーガーを手がけてきた加賀智晶さん。今治を拠点にキッチンカー『kaberi』のオーナーとして、各地でしまなみの魚の魅力を伝えています。 

 京都の和食店で修行後、ニューヨーク勤務を経て、結婚を機に今治へ移住しました。奥様の実家の魚屋で働きながら「しまなみの魚の豊富さに驚いた」と言います。「京都出身の僕にとっては、知らない魚だらけ。魚種も多いし、サイズも大きい。しまなみの海の豊かさに感動しました」。 

 ところが今治へ来て10年余り、年々、漁獲量が減り、家庭の魚離れが進むのを目の当たりにし、自分にもできることはないかとキッチンカーを思いついたと言います。   

しまなみの魚の多様さを
伝えたい

 「ニューヨークにいた頃、いろんな国のハンバーガーを食べ歩いたんですよ。王道のアメリカンはもちろん、イタリアン、メキシカン…、国の数だけハンバーガーがあると言ってもいいくらい。ワンハンドで手軽に地元の味が楽しめるのがいいなぁと思って。それなら魚専門のハンバーガー店があったら面白いだろうと」。 

2019年にキッチンカー『kaberi』をオープン。お店のInstagramには文字通り、ありとあらゆるフィッシュバーガーが並びます。タコ、イカ、地エビ、オオニベ、アカエイ、カサゴ……。一番人気はタイだそうですが、タイと言っても、マダイにアマダイ、キンメダイ、コブダイまで?! いやー、こんなにいろんな種類のフィッシュバーガーがあるなんて、本当にしまなみの海は豊かですね。  

アイゴバーガーのヒミツは
皮にあり?!

 そんなフィッシュバーガー名人の加賀さんも、アイゴを扱うのは初めてだったそう。 

「アイゴって魚は知ってましたけど、そもそも市場に出ないですからね。アイゴは皮付きにすると独特の磯の香りが残るんですけど、それが個性なので、あえて残しました。プリッとした食感も面白いし。うちは“季節野菜×旬魚”がコンセプトなのですが、今日は自家製のタルタルソースとルッコラを合わせました。当日まで、もう少し研究しますよ」。 

試作でいただいたアイゴバーガーは、野菜たっぷりに食べ応え満点の白身フライ。食べた後にふんわり、アイゴの香りと旨味が残ります。 

「うちのメニューでも上位ランキングに入る出来ですね」。名人お墨付きの絶品アイゴバーガー。漁師、料理人、それぞれのしまなみの海への想いとともに、ぜひ会場で味わってくださいね。